圃場におけるキャベツ害虫と天敵

  

1998年9月下旬から10月まで、キャベツ圃場において吸引粘着トラップの効率調査を行った。

キャベツ圃場における害虫の発生状況。

主要害虫 天敵
ハスモンヨトウヤガ類  病原微生物
アオムシ アオムシサムライコマユバチ
コナガ ヒメコバチ、クモ
マイナ−害虫 天敵
アブラムシ類 アブラバチ、ヒラタアブ、タマバエ、ナホシテントウ、クサカゲロウ

圃場試験

天敵に対する直接影響評価

 

 

 

 

























吸引粘着トラップに捕らえられた天敵は第2表に示した。第2図に示した通り三種の寄生性天敵のアオムシサムライコマユバチ、キイロタマゴバチ、アブラバチの活動状況が明白に把握できた。

全期間を通じてのトラップからのその他の情報は次の通りである。」

1.コナガサムライコマユバチは見られなかった。コナガヒメコバチは4頭捕らえられた。

2.アオムシコガネコバチ(アオムシサムライコマユバチの二次寄生蜂)が3頭捕らえられた。

3.クワシロカイガラムシに関連するチビトビコバチ・ベルレ−ゼコバチが捕らえられた。チャノキイロアザミウマの卵寄生蜂アザミウマタマゴバチが多数捕らえられた。これらの寄生蜂はいづれも20m離れた茶の垣根に由来するものであった。

4.ウワバトビコバチ,コナカイガラムシ特有の寄生蜂も捕らえられた