牛久自然観察の森は関東平野のどこにでもあったごく自然の里山を人工的に作り、維持している場所ですわき水から作られる小さな流れや数個の沼、杉や檜の植林地、野菜を作る畑、ケヤキヤクヌギなどの落葉樹、クスやシイなどの照葉樹などが混在しています。ここに生息する生物はそれほど植生の関係から多様性に富んでいるわけではありませんが、それなりに安定して生態系を形成しています。鳥類については年間を通じて50種内外が見られます。一時的に通過地点として利用するものから、年間を通じて生息するものまで様々です。私は10年ほど前に南米のパンパにを中心とする植生の国ウルグアイに3年ほど滞在しました。地球の裏側に位置するその国にもちょうど牛久自然観察の森のように、わき水をためた家畜の水飲み場とその周辺のアカシアを主とした低灌木、植林によるユ−カリの大樹などを含む生態系でした。そこで観察した鳥類は約129種でしたが、その中から牛久の森で見られるふつうの鳥と生態的、分類的に同位者と思われるもの、わかりやすくいえば同類を強引に組み合わせてみました。南米の鳥といえばコンドルやインコ、ペリカン、ショウジョウトキ、イワドリなど派手なものが紹介されがちですが、地味な鳥もたくさんいるのです。。

鳥の観察は難しい
最近のバ−ドウオッチンクブ−ムで、多くの人々が土・日曜日に自然の中に出かけて鳥の鳴き声や姿を楽しんでいます。でも庭で見る鳥以上のものに出会うことが難しいのも事実です。ここ牛久自然観察の森でも同様です。どうして姿を見せてくれないのでしょうか?自然に暮らしている鳥を見る条件は次のようなものです。

1鳥のさえずりは4−5時に始まり活動も早朝がピ−ク−−−−早起きが必要。
2夏は樹々の葉に隠されるので観察不能−−−−−−−−−−秋から春までがよい。
3人の目が動くと鳥が動いてもわからない−−−−−−−−−−じっとしていることが肝心。鳥が動いてくれるとよく見える。
4双眼鏡で素早く位置あわせが出来るようにする
5同じ環境では同じ種類の鳥が生活する。−−−−−−−−−多種類の鳥を見るには多様な環境を訪ね歩く必要がある。



牛久自然観察の森付近での鳥類のリストと観察記録

ヒバリ
カワセミ
カイツブリ
ハクセキレイ
コゲラ・
エナガ
ジョウビタキ
ウソ
カワラヒワ
キジバト
   
スズメ
モズ
チュウサギ
オオジュリン
メジロ
ヒヨドリ
ツグミ
シジュウカラ
ホホジロ
ヒレンジャク
ウグイス
シメ
キジ
シロハラ
カラス
アオジ
ムクドリ
シジュウカラ
ベニマシコ
ルリビタキ
タカ
ガン
オナガ
アカハラ
カケス
キせキレイ
ヤマガラ
コジュケイ
キビタキ
イカル
ツバメ
コノハズク
フクロウ
ホトトギス

カイツブリ
ハクセキレイ
チュウサギ
カルガモ
ウグイス
エナガ
ウソ
シロハラ
スズメ
ツグミ
ヒヨドリ
ホトトギス
ツバメ
マシコ
コカワラヒワ
ムクドリ
メジロ
モズ
ヒバリ

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