糞でわかるミドリヒメヨコバイの活動
小さな虫や活発に動く虫はなかなか実体がわかりません。ミドリヒメヨコバイ類は人間が近づくと葉の裏に素早く隠れるような行動をします。また葉の色とよく似ているのでなかなか見ることができません。
こんな虫が農作物に大きな害をするのですからたまりません。この虫が発生し始め、どれぐらい増えているのかなど、通常は捕虫網を振って実際に虫を採取して調べます。しかしそのほかにも手軽な方法があります。
ミドリヒメヨコバイは植物の汁液を吸収して養分をとるので、絶えず小便をしています。雨滴にも及ばない少量ですが、多量の糖、アミノ酸を含んでいます。植物の葉が繁茂している地面近くに白い濾紙をおきます。24−48時間後に回収してニンヒドリンか硝酸銀の溶液を噴霧すると肉眼で見えるようになります