同じショウジョウバエでもこんなに違う  



サクランボの害虫として有名なオウトウショウジョウバエは小さなハエです。腐敗した果物や野菜によってくる有名なキイロショウジョウバエやカオジロショウジョウバエと同じ仲間です。ハエはその卵を水分の多い果肉部分などに産むので、卵の胚子が呼吸をするための特別な器官(卵柄)を持っています。卵柄には細かな孔があいていて、フイルタ−として外界と空気の交換が出来る仕組みになっているのです。ハエの種類によってこの卵柄の長さや孔の模様がちがいます。オウトウショウジョウバエはまだ腐敗していない果物にも産卵管で切り傷を付けて卵を産み込むことが出来ます。

            ショウジョウバエの卵(卵柄の長さは卵より短い)            オウトウショウジョウバエの卵(卵柄の長さは卵より長い)


                   オウトウショウジョウバエの産卵管(鋸状の歯がある)         卵柄のフイルタ−