土壌に生息するいろいろなカイガラ虫
  
      キノコを食べる!ヤブコウジの根に寄生する!チャノ根にとりつく!!


 カイガラムシ類は通常緑色植物のあらゆる部分(値、葉、枝幹、果実)に寄生して樹液を餌にします。ところが変わり者のカイガラムシがいてキノコの子実体について菌糸束から吸汁するものがあります。このカイガラ虫は茶園の敷き藁の中から発見され、カナヤハカマカイガラと命名されました。栄養的にはずいぶん違った成分のものを餌としているので、いろいろ面白い現象が起きます。寄主のキノコは落ち葉や腐敗した値などを利用して子実体を形成し、有機質の無機化に一役買っているのです。

ヤブコウジというのは落葉樹林の林床にひっそりと生きている小型の植物ですが12月頃には赤い小さな実を付けるので人目に付きやすいものです。この植物をそっと落ち葉の間から引き抜くと根に白色の縁取りのある小さな虫が付いていることがあります。カイガラムシ類は通常成虫は固着しているのですがこのヤブコウジハカマカイガラは脚が発達していて歩き回ります。

根に寄生するカイガラ虫類としてはミカンネコナカイガラムシが有名です.それと同様に茶の細根に寄生するカイガラ虫がいます。チャノネコナカイガラムシと命名されたこのカイガラ虫はどんな役割があるのか不明ですが