牛久自然観察の森とその周辺 鳥と昆虫雑記
私の住んでいる茨城県南部地方は関東平野の東部で、利根川の河段に位置する単純な環境である。
ここ牛久市はまだ里山の要素も多少残している。牛久沼水系の谷田川、小野川などに続く水田、緩斜面にある常緑照葉樹、平地では農家や耕作地とモザイクに配置された松・クヌギなどが多い。鳥類や昆虫で特色のあるものは少ないが、種類や個体数は多いのではないかと思われます。こんな自然環境でも見る目を変えれば生物マニアにとっては楽しい観察が出来るのです。動かない昆虫の代表であるカイガラムシ類も顕微鏡で観察していると思いがけない動きを見せるという例がここにあります。また、動物はその特徴によって名前が付けられるので、名前から実物を想像するのも楽しいものです。
生き物には大型のものから小さなものまでたくさんの種類があります。普通生き物を観察するのは肉眼ですが、補助として鳥の場合には近づきにくいので双眼鏡を使います。小さな虫を見るには虫眼鏡が必要です。さらにその範囲を広げるとカメラ・ビデオカメラ・実体顕微鏡・走査電子顕微鏡・ナイトスコ−プなど色々の目があります。目を変えるとそこには生き物の思いがけない姿が見えてくるのです。普通の人にはこれらの目は縁遠いものもあります。幸い私はこれらの目を使う機会が多かったので、昆虫や鳥の色々の姿を見ることが出来ました。一人で楽しんでいるのももったいないと思いましたので皆さんにも是非見ていただき、平凡な生き物にも色々の顔があることを感じていただければと思います。