アフィパ−ル(Aphidius colemani) コレマンアブラバチ

製品の姿

雌成虫

成虫の前翅

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コレマンアブラバチの特徴 
アブラバチの1種で、原産地が地中海沿岸から中央アジア、インドとされる.オランダでアブラムシ防除に最初にこのアブラバチが使用されたのは1985年の事です.日本では平成4年からきゅうり、いちごでの試験を開始し、平成10年に農薬登録されました。今後の適用作物は、なす、ピーマン、メロン、すいか等でしょう。体長は雌成虫1.7−2.2mm雄成虫1.7−2mm体色は暗褐色の寄生蜂です.コレマンアブラバチは、卵、幼虫(4令)、蛹、成虫を経過して発育し、成虫を除いてアブラムシの体内で発育します.羽化1日後に交尾して数時間後には産卵し性比は雄1:雌2です。 雌成虫の寿命は20℃では6日間、2 5℃では4日間でそれぞれ300個と400個を産卵する.アブラムシ数が少ないときは同じアブラムシに重複して産卵する。20℃の1世代は約22日を要します。 雌成虫の産卵限界温度は5℃、幼虫は4℃でも発育する等、低温条件に強いと思われるが0℃では2週間で生存率5%と弱いようです.一方 30℃の高温では発育が阻害されます。 コレマンアブラバチの寄主数は54種、重要害虫モモアカアブラムシに高い選好性と適合性を示す。
使用方法:
1)100mlポリエチレンビンに500頭のマミーと緩衝材として少量の木屑が入り、キャップの中に羽化したコレマンアブラバチ成虫の餌としてハチミツを含んだパットがある。
2)コレマンアブラバチは比較的高温を好み、2 0〜2 7℃が最適な温度条件です.生存日数が短いので、入手後直ちに使用する。
3)コレマンアブラバチの放飼は、施設内で容器を開封し、10アール当り2本(1m2当りl頭)の割合で行う。アブラムシ類の発生した株の株元の地表面に1週間連続して容器を静置する.
4)アブラムシ類の生息密度が高まってからの放飼は十分な効果が得られないことや、容器内の寄生蜂がすべて成虫になるまで数日間かかるため、アブラムシ類がまだ低密度のときに最初の放飼をすること.
5)天敵としてコレマンアブラバチが有効な密度を保つため、1〜2週間後に再び放飼することが望ましい。
使用上の注意
1)アフイデント(ショクガクマバエ)と併用するとより高い防除効果が得られます。
2)コレマンアブラバチの活動に影響を及ぼす恐れがあるので、放飼前後の薬剤散布は避ける.
3)施設周辺の雑草等がアブラムシやウイルスの発生源となるので除草を徹底します。
4)野外から侵入する有翅アブラムシを防ぐために出入口、側窓や出来れば天窓にも防虫ネット(1mm目)を張る。
防除効果の判断 
寄生されたアブラムシは10日〜2週間後くらいで薄茶色のマミーとなり防除効果が確認されます.