カブリダニ科の在来種の見分け方


カブリダニは0.3-0.6mm程度の大きさである。胴背面上の刺毛の数、長さなどによって区別する。胴背毛は背列毛(D)・中列毛(M)・側列毛(L)・亜側列毛(S)に大別し、それぞれからだの前方から数字の番号を付ける(図)

背板は左右のS2の直前を結び前背板と後背板に分ける。腹肛板の形状、刺毛の数なども重要である(図)。第4脚の各節にある巨大刺毛も同定には必要である(図)。


検索表

背板上の刺毛の配列
腹肛板と刺毛の配列
脚部の刺毛の配列

1.S1が背板上にある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケブトカブリダニ  
  S1が板間膜上にある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

2.背板は14対の胴背毛を持つ・・・・・・・・・・・・・・チリカブリダニ  
  背板は17−18対の胴背毛を持つ・・・・・・・・・・3

3.前背板に4対の側列毛がある。・・・・・・・・・・・・・4  
  前背板に6対の側列毛がある・・・・・・・・・・・・・フツウウカブリダニ

4.D2−D4はすぐ後ろの毛の起点を超える長さがある・・・ケナガカブリダニ    

D2−D4はすぐ後ろの毛の起点には届かない。・・・・・・5

5.L4の長さはL2の長さの約2倍か、またはそれ以下・・・6  
  L4の長さはL2の長さの3倍以上ある・・・・・・・・・8

6.M2はL7よりも短い。第4脚は膝節:剄節・基附節に各1本の巨大毛を持つ・・・・・・・コウズケカブリダニ  
  M2はL7よりも短い。膝節と剄節のどちらかに巨大毛がない。・・・・・・7

7.膝節は巨大毛を欠く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミヤコカブリダニ  
  剄節は巨大毛を欠く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マクワカブリダニ

8.腹肛板はひょうたん形・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニセラ−ゴカブリダニ  
  腹肛板は五角形に近い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

9.第4脚膝節の巨大毛は同脚基附節の巨大毛よりも長い・・・トウヨウカブリダニ  

第4脚膝節の巨大毛は同脚基附節の巨大毛よりも短い・・・ミチノクカブリダニ
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