レタス圃場での天敵の例
モザイク
現状は産地の集団化・大規模栽培が進み害虫の多発要因となっている。従って在来天敵を有効に利用するためには多種類野菜のモザイク栽培のような栽培基盤の変更が必要である。現在でもそのような形態を持つのは都市近郊での野菜栽培である。さらに具体的な条件として、捕食性天敵の保護涵養(特に越冬)のため、一定距離毎に常緑の灌木を植えることも必要である(チャ・クワ・ツゲ等)。
天敵を利用して防除を行う対象害虫を鱗翅目とするかアブラムシ類とするかが問題である。それによって使用する薬剤の選択が決定される。さらに、飛来型害虫が多く、ヨトウガには有効に働く天敵が少ないことから、野菜の種類によっては在来天敵を利用した防除は困難であろう
衛星写真による野菜生産地の環境観察